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2006年8月31日 (木)

インテグリティ (integrity)とは?

Integrityとは?

日本語でピッタリした訳語がない言葉。IT業界ではシステムの統合性といった表現で使われることが多いが、これは第二義的な訳である。英語の本来の意味はオックスフォード英英辞典によれば the quality of being honest and having strong moral principles(誠実であるとともに強固な倫理原則を維持できている状態)ということで正直とか誠実とかよりワンランク上の状態をを言う。英次郎ではa person of great integrityは清廉潔白の人と訳しており、並みの人間が簡単に到達出来るレベルではない高尚な精神の状態を示している

田草川弘という東海大学の外国語教授によればインテグリティというのは特別な言葉だそうである。米国ではインテグリティがあると言えば最高の褒(ほ)め言葉になる.逆にインテグリティを喪失したといえば、それは人格の全否定になる。インテグリティとは、いかなる権力や圧力にも諂(へつら)わず屈しない道義心の堅固さ、この人ならばと人格的に全幅の信頼を集める内面的な強靱さ、したたかさ、行動力と実績を意味する。

このBlogはIntegrityという言葉の今日的な意味を探っていくことで、日本のビジネス社会が直面している課題について私の個人的意見を記して生きたい。

最近日本経済新聞から出版された高 巌(たか いわお)麗澤大学教授の『誠実さ(インテグリティ)を貫く経営』はちょうど私の問題意識に合致した本である。ただし私は企業法務的な観点からなのに対して高教授はCSR(企業の社会的責任)の観点がより強い立場からの内容になっている。高教授によればインテグリテイの本来の意味は『言うこと』と『行うこと』が一貫し、そこにぶれが無いということである。最近の企業不祥事が起こるたびに不祥事を起こした経営者が再発防止と綱紀粛正を世の中に向かって誓ってきたが、その誓いの多くは言葉だけで実行はされていない。つまりインテグリテイを欠いた状態の企業が多いということが言える。21世紀に入り、市民や社会は企業の誓いの言葉をリップサービスだけに終わらせることを許さなくなっている。企業の誓いは明確な公約と捉えられ、それを果たさなければインテグリティ(誠実さ)の無い会社とみなすように変化してきている。その厳しい要求の背景には『契約関係と信認関係』のギャップと捉えられている。

もうひとつの観点は米国のSOX法(米国企業改革法)である米国企業改革法はCOSOの『内部統制の統合的枠組み』にその理論的根拠を置いていると言われているが、この枠組みのベースにIntegrityという言葉が重要な意味がある。内部統制は現在IT業界でブーム状態となっているが、実際には内部統制の重要な部分のひとつは統制環境という構成要素である。

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コメント

素晴らしい、内容のblogですね。驚きました。継続的に拝見させていただきます。

面白い 今後の継続を期待します
それにしてもインテグリティはCOSOですか

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